5/6 主日礼拝「モーセによる再度の教え」

聖書箇所 申命記 1:5

ヨルダンの向こうの地、モアブの地で、モーセは、このみおしえを説明し始めて言った

 

 申命記はモーセ五書の最後の書です。モーセが120歳の生涯を終えて、神様の命令により、ヨシュアが新たに民の指導者に就く件が記されています。

申命記自体の英語聖書での書名は、"Deuteronomy"ですが、これは70人訳聖書から付けられたことによります。ちなみに意味は「第二番目」とか「再び」です。日本語聖書での書名は「申命記」となっているのは、漢語聖書から付けられたと言われ、「申命」とは、「重ねて命令する」との意味なので、適切に内容を現しています。申命記の内容は、1節・5節に記されているように、エジプトを出てから約40年荒野をさまよったイスラエルの民は、今、目の前を流れるヨルダン川の東岸、約束の地カナンを見渡せるモアブの草原に宿営していました。神様は、これからヨルダン川を渡って約束の地に入ろうとしていたイスラエルの民に向かって再び教えを与えられたのです。それは約束の地で神様から再び与えられた教えに従って生きるためでした。今までの神様からの恵みを忘れず、十戒に従って生きるようにとの教えでした。ですから神様から再び与えられたみ教えをまとめたものが申命記です。