聖書箇所 Ⅰ歴代誌 1:1~4、創世記 2:7
その後、神である主は、土地のちりで人を形造り、その鼻にいのちの息を吹き込まれた。そこで、人は、生きものとなった。
歴代誌は、分裂したイスラエル王国の南ユダ王国を中心に書かれています。著者である学者エズラは、バビロンに捕囚として移されて、ペルシャ帝国クロス王によって捕囚から解放され、祖国に帰還した民に対して、自分たちの歴史を確認させる目的でこの書を記しました。その1節で系図は、「アダム、セツ、エノシュ」と始まっています。学者エズラは創世記で記すように、神様によって創造された最初の人アダムから系図が始まっていることを示しました。創世記2章7節には、「神である主は、土地のちりで人を形造られた」と記されています。ヘブル語で「ちり」はアダマーです。そして「人」はアダムです。人は神様によって最初にちりから創造されたアダムに始まり、今にいたることをことを改めて示したのです。