聖書箇所 Ⅱ コリント 4:16~18
ですから、私たちは落胆しません。たとえ私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。
当時のコリント教会には、信徒の対立や偶像とささげ物の問題、聖霊の賜物などについて混乱がありました。そこで使徒パウロは、なかなか混乱が収まらないコリントにこの手紙を書きました。人は、外なる人が衰えていくにつれ落胆します。パウロも年齢を重ね、さらにコリントの教会の諸問題が重くのしかかり、すっかり落胆しました。またパウロは17節で、一時の軽い患難において落胆すると語っております。しかし彼の生涯は患難の連続でした。決して一時の軽い患難ではなかったのです。死に直面した患難やむち打ちの患難、投獄の患難を経験していたのです。しかしパウロは、落胆を克服するために、「目に見えないものに目を留める」生き方をしました。見えるものは一時的ですが、見えないものは、永遠にまで続くとあります。だから見えないものに目を留めて、内なる人を新たにする生き方が必要なのです。