'22/6/12 主日礼拝「御霊のみこころ」水戸下市キリスト教会 渡部和彦牧師

聖書箇所 Ⅰコリント 12:1~11

同じ一つの御霊がこれらすべてのことをなさるのであり、御霊は、みこころのままに一人ひとりそれぞれに賜物を分け与えてくださるのです。

 

 この当時のコリントの教会では、各信徒がどのくらい霊的か、人と比べて優劣を競い合っていた。しかしこの聖書の箇所では、教会は三位一体の神が働かれところで、一人ひとりに御霊の働きがあり、信徒すべてに働いて、何らかの賜物を与えられる、と教えられている。

人が作った偶像には、御霊の賜物はない。人がイエス・キリストを信じ、受け入れて告白したのは、聖霊の働きによるものであり、教会には聖霊による御霊の現れがある。

一人ひとりが違うように、賜物も人によって多様性があるが、神による一致点があるからこそ、調和して一体となる。そして教会の一人ひとりは互いに依存して、必要かつ欠くべからざる存在であり、もし欠けるようであれば教会の働きが損なわれることすらある。

今の教会においても同様に、信徒が「自分は何もできない」、とか「教会のことは全部自分がやる」と言った姿勢があるが、いずれも正しくない。

神に与えられた賜物を用いるには、自分の為にやるのではなく、皆の助けや皆の喜びとなるようにすべきである。主から1タラントを与えられた僕の例えのように、それを土に埋めたり隠したりすることなく、神の栄光のため、皆のために、自分を通して働かれる御霊の働きを生かすことである。