聖書箇所 マタイ 6:10
御国が来ますように。みこころが天で行われるように、地でも行われますように。
この聖書の箇所は、新約のマタイ6:10とルカの11:1の2箇所に出ており、イエス様が山上での説教で祈られた「主の祈り」の一節である。祈りによる力が最も強く表される神の国の祈りである。
神様は人を、神様の似姿で創造されたことから、人は神様を「父」と呼ぶ。御国(神の国)に創造主である神様の支配が行き渡るようにとの祈りであり、同時に愛などの大切なものにより支えて配るという意味である。
「地でも行われますように」
神の御子であるイエス様は、赤子となって弱い姿で地上に来られた。そして、「悔い改めなさい。天の御国が近づいたから。」(マタイ4:17)と諭されたように、イエス様は全生涯を通して、神の国を地上にもたらした。またゲッセマネの祈りも、同じ祈りである。イエス様が神に祈りを叫びつつ、神様に信頼して、あきらめない生き方を示している。
そして残された使徒やキリスト者により、神の国の実現から発展にうつっていき、更に再臨をもって完成する。
これらを待ち望み、「御国が来ますように」と祈りつつ、キリスト者が加わって進めていくことが私たちに示された使命である。